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歩達が校舎へ入る同時刻
―図書室
砂「…んっ…ここは…」
目が覚める、体がダルい…
どうやら、長時間寝ていたようだ
どうにかして、上半身だけ起き上がると
?「…ん、起きたか。」
一人の男子学生が俺に気付いて近付いてくる
?「大丈夫か?」
俺を見て、声を掛けてくる
砂「あ、あぁ、大丈夫、少し、ダルいが…」
そう言って答えると男子学生は頷いて
?「皆、起きたみたいだぞ。」
と、後ろを振り向いて、どこにいたのか三人の男女が出てくる
?「ほんとだ、大丈夫か?」
少し、マイペースそうで眼鏡を掛けた男子が話し掛けてきて
?「…敵じゃありませんの?」
その後ろからぐるぐると巻いた髪の毛を揺らし、金持ちのお嬢様みたいな女子が疑うような目で俺を見て
?「うぅ…」
そのまた後ろでは本棚から顔を覗かせ怖がっている女の子の様な男子がこちらを見ている
砂「だ、大丈夫だけど…えっと…お前らは、一体?」
とにかく、相手のことを尋ねると、最初に話し掛けてきた男子が答えてくれた
?「俺達は、まぁ、生き残りみたいなもんだ」
砂「生き残り?」
生き残りと聞いて、意味が分からずにそう言って
?「お前…覚えてないのか?」
男子は怪訝そうな顔をして俺を見る
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