プロローグ

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シャワーを浴びた後、いつも通り、学校へ行く準備をして、朝飯を食べて、靴を履き 歩「行ってきます」 と言い、玄関のドアを開ける 歩は学校の近くにあるアパートに一人暮らしをしていた 両親は既に他界しており、兄弟もいない 中学まで親戚に頼っていたが中学卒業してからすぐに家を出ていき、バイトしながら生活をしていた 歩「はぁ、だるいな…」 愚痴りながら、自分の自転車に乗り、学校へ向けて漕いでいく 歩の通っている学校はマンモス学園といい、歴史は浅いがこの町では有名な学園だ。 全校生徒は5000人を越えており、学園も大変広く入学当初はよく迷子になったものだ それだけでも目立つ学校だったが、それに加えてこの学校にはいつしか人が消える神隠しの噂が流れ始めた その噂を聞きつけ物好きな奴等がよく校内を探っていたが誰も核心に辿り着いたことはなかった それは当然だった、実際に今まで消えた人は一人もいないのだ だから、この噂は誰かが流したガセネタとして決着が着いたのだった
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