プロローグ

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今、俺が喋っている奴は「砂角 愁路」(すなつの しゅうじ) スポーツ全般大得意で勉強はからっきし、まさに「脳筋」のあだ名に相応しい男だ 歩「良い名前じゃん」 砂「嫌だよ!!俺には、愁路って名前が…」 歩「脳筋」 砂「…ひでぇ…」 こういうやりとりは俺達にとっては日常茶飯事で高校に入ってからの関係だが人柄が良い愁路は嫌いじゃなかった まぁ、愁路は嫌かも知れないが… それから、一緒に話をしながら教室へ入る いつも通り、生徒は友達、仲間同士で集まって話している しかし、今日の話の内容は全員一致していた 砂「…歩、お前も見たのか?」 愁路が少し真剣な顔で聞いてきた 歩「…あぁ。見たよ」 学園の生徒全員が話している内容…それは「夢」についてだった 凶器が落ち、刺さった地面 そして、追いかけてくる『何か』 まさか、自分以外が見ているとは思わなかった。 しかも、この学園にいる全校生徒が見ているなんて… これは…何か起こる前兆じゃないかと歩を含め大多数の生徒は思っていた そして、遂にその時はやって来たのだ…
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