プロローグ

9/11
前へ
/16ページ
次へ
しばらくその場に立ち尽くしてから 歩「…ずっとこうしているわけにもいかないな…」 どうやら、俺は頭がおかしくなる事もなく冷静さを取り戻せたようだ、無論、不安や恐怖はあるが… そう思い、校舎に行こうとして― ?「…うぅ…」 うめき声が聞こえ、辺りを見回すと後ろの方に女の子が倒れていて 歩「だ、大丈夫か?」 女の子に気づいて近付き、無事かどうかを確かめる ?「…んっ…」 どうやら、怪我は無いようだ。俺は、少し安心して ?「…だ、誰?」 女の子は目を覚まして俺を見る 歩「気が付いたか?俺は、白取歩。」 そう言って、立ち上がれるか?と女の子に聞いて ?「あ…うん。」 と、立ち上がる ?「こ、ここは?学校、だよね?」 校舎を見て学校だと分かるが周りの凶器の数を見て不安になっているようで 歩「あぁ、だけど、様子が変なんだ。…あの、『夢』のような世界って言えば分かるかな?」 そう言えば、女の子はもう一度辺りを見渡して、納得したようで ?「…なるほどね…」 そう言って、地面に落ちている銃を手に取る 歩「…銃?」 何故、銃を取ったのか分からずそう呟いて女の子を見る ?「ほら、歩も武器を取りなさいよ。」 さっきまでとは違う態度で、しかもいきなりタメ口で名前を呼ぶ 歩「えっ?えっ?」 女の子の行動や態度に驚きを隠せず、俺は、戸惑ってしまった ?「ここは、あの『夢』の世界なんでしょ?なら、変な奴が出る筈よね?」 完全に『夢』の世界とは決まったわけでは無いが『何か』が出てきたのは間違いないので 歩「あぁ、確かに出たよ」 そう言って答えると ?「だったら生き残るためには、戦うしかないよ。だから、武器を持たなきゃ。」 女の子は、銃の弾が装填されているのを確認して一発、誰もいない方向に撃つ、その瞬間、爆発音がグラウンドに響き、銃が本物ということを証明する ?「…よし、使えるわね。」 そう呟き、ニヤリと笑う
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加