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みかん「危険度Aランク以上のixaは今この国にどれくらいおるのだ?」
白面「花栄北部、海麗に一名。西部、或間に一名。東部、駄利亜に一名です。
南部未開拓に関しては、もはや人が居るかすら確認が取れていません。」
みかん「成程。やはりあの三人が注意すべき害虫とな」
白面「はい。駄利亜の者に至っては帝都に進撃する準備に取り掛かっている、などとの報告も受けています。」
みかん「ふん…なぜこうも皆争いたがるのか…黙って私に従えば良いものを、亡くさずに良い命もあったであろうに」
くくっ、と鼻で笑う姿に、白面は恐怖を覚えた。
みかん「よし。先手必勝といこうか。城の兵どもに戦の準備をさせろ。
明日の早朝、駄利亜を落とすぞ。」
白面「畏まりました。では早速伝令のものに…」
みかん「あ、まった。」
白面「はい?」
みかん「今回は私も出るぞ。毎回お留守番ってのも退屈なのでな。」
白面「いやしかし、戦場では何があるかございませんゆえ、私もみかん様をお守りきれるか…」
みかん「案ずるな。私とて父の誇り高き血は受け継いでおる。心配など無用だ。」
白面「…わかりました。では、明日早朝6時より、駄利亜への進撃を開始する、でよろしいですね?」
みかん「構わん。久しぶりの戦だ。胸が高鳴るな。」
白面「今日は前日。お早めのご就寝をお勧めしますよ。では。」
仮面の上からもわかるように、ふふっ、と微笑み、白面は王の間をでた。
みかん「さぁて、ようやく奴との争いに終止符が打てるぞ。
首を洗って待っておれ、イラネよ。」
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