1人が本棚に入れています
本棚に追加
暫くして、白山公園前にやって来た。
公園の中を覗けば、ベンチの上に腰掛けた一之瀬の姿が目に入る。
「悪い、待ったか?」
「あ、司君。大丈夫。私もさっき来たばかりだから。」
そう言っているわりには、随分と寒そうだ。
もう少し早く来れば良かったかな…
「じゃあ、行きましょうか。」
え、もう行くのか…?
「他の奴らは?」
「他の奴ら?今日は司君して呼んでませんよ?」
ワッツ…?
つまり、今日一日、一之瀬と二人っきりって事か…?
……なんてこった…
「あ、あの、司君?」
「いや、なんでもない。行こうか。」
「あ、はい!」
そうして俺たちは歩きだした。
神様仏様、俺にこんな幸せを与えて、大丈夫なのか?
最初のコメントを投稿しよう!