聖なる夜のプレゼント

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暫くして、白山公園前にやって来た。 公園の中を覗けば、ベンチの上に腰掛けた一之瀬の姿が目に入る。 「悪い、待ったか?」 「あ、司君。大丈夫。私もさっき来たばかりだから。」 そう言っているわりには、随分と寒そうだ。 もう少し早く来れば良かったかな… 「じゃあ、行きましょうか。」 え、もう行くのか…? 「他の奴らは?」 「他の奴ら?今日は司君して呼んでませんよ?」 ワッツ…? つまり、今日一日、一之瀬と二人っきりって事か…? ……なんてこった… 「あ、あの、司君?」 「いや、なんでもない。行こうか。」 「あ、はい!」 そうして俺たちは歩きだした。 神様仏様、俺にこんな幸せを与えて、大丈夫なのか?
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