プロローグ

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私は今、ひたすら森の中を走っていた。 母が風邪で倒れたので、森に薬草を取りに行った帰りに魔物に出くわしたのだ。 私は生きる為にがむしゃらに走っていた。 必死に逃げているせいか、今自分がどこに向かって走っているかすら分からない状況だ。 もう息が苦しい、喉が痛い、足が重い、もう限界。 私は生きるのを諦め、目を瞑り、自分の死の瞬間を待った。 ドゴーーン!!! 激しい衝撃音がしたのに、自分が無事な事を不思議に思い、目を開けた。
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