尽くす男

6/12
前へ
/130ページ
次へ
その日からずっと、僕は実咲だけを見てきた 実咲だけが僕の心を満たしてくれた それは今も昔も変わらない なのに今は、実咲と向き合うのが少し恐い 僕と実咲の間に出来てしまった距離を、嫌でも感じてしまうから それでも僕は実咲の傍にいて、実咲の笑った顔を見ていたい その為なら、何を犠牲にしたってかまわない かまわないんだ・・・・ 僕はもう一度外を眺めた 子供達の姿は消えて、どこか寂しい風が静かに通り過ぎていった
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加