尽くす男

7/12
前へ
/130ページ
次へ
       * サークルの飲み会には結構な人数が集まっていた こんな奴いたっけ…… と言うような幽霊部員も、こういう時だけは参加する まぁ、自分も似たようなものか…… 僕はビールを飲み干した 「今日は最近入った新入りも呼んどいたんだ」 一樹はタコワサをクチャクチャと食べながら言った 「ふーん…」 僕は興味なさげに返事をした 「その子、心ちゃんっていうんだけど、すっげぇ可愛いんだよなぁこれが」 「すいません、ビール一つ」 「おいっ!話聞いとけよ!」 一樹は僕の頭を思いっきり叩いた 「だから、お前のツッコミ痛いんだって」 「巴は本当に女の話に興味無いんだな。ってもお前ちゃっかり彼女いるんだろ?どんな人だ?」 「あー…」 僕が曖昧な返事をしていると、見覚えのある女の子が入ってきた
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加