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「もう帰った方がいい。歩けるか?」
「大丈夫です」
心はなんとか立ち上がったが、足元がふらついている
僕はまた小さくため息をついた
「…送るよ」
「えっ!だっ大丈夫ですよ?一人で帰れます」
「そんな足取りでどうやって帰る気だ?」
「でもっ…先輩、彼女さんに怒られたりしません?」
心は心配そうに尋ねた
「酔った女の子をほったらかして帰ったっていう方が怒られるよ」
僕はタクシーを止めながら言った
心は僕をじっと見つめ、「ありがとうございます」と小さく呟いた
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