第二節

3/7
前へ
/9ページ
次へ
「…ふん…行くぞ、留音」 「うん、お兄ちゃん☆」 そう元気に言ったまだ十歳になりたての少女は美しい桃色の髪をなびかせ、恋男と一緒に部屋を出ていった。 「……。」 先ほどから何も言っていない少女は鈴(リン)という鬼夜の姉である。 「…いつかあいつらも…」 「鈴…?」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加