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「名前を聞いていい?」
と僕は少女に尋ねた
「私は、郡山夕姫。クラスは、あなたの隣のクラスよ」
「道理で知らなかったはずだ」
「私が告白しなかったら、あなた私に気付かなかったでしょ?」
「かもしれないね。でも、なんで僕のこと知ってるの?」
「それはね」
彼女は一呼吸置いて、空を見上げて言った
「廊下ですれ違った時に、あ、この人、他の生徒とは違うなって思ったの。」
どこか寂しげな声で
それが何故か僕の心を締め付けた
「そうかな。僕はそんなみんなと違うところなんてないと思うけど」
「そうね。みんなからみればそうかも。でも、私からみたあなたは特別なの」
この子は、なんでこんな喋ったこともない僕のことが好きになったのだろう
彼女が喋る度に、僕の心が彼女に惹かれていくのがわかった
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