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俺は5年ぶりに地元に帰ってきた。
ハガキに書いてあった駅前に出来た真新しい居酒屋の暖簾をくぐって木の引き戸をカラカラと開けた。
開けた途端、中からはワイワイガヤガヤと騒がしい音が耳に入る。
出入り口から良く見える座敷にいた懐かしい顔触れが俺に気付き、ニヤリと笑いながら声を掛けて来た。
「おぅ、太一!やっと来たか。
お前が一番最後だぞ。
相変わらずの遅刻魔だな(笑)」
「やっぱり俺が最後か(笑)」
「吉岡がいなきゃダメなの、変わってないのかよ(笑)」
吉岡…
それは、この場では禁句じゃ…?と若干テンションが下がったけど、既に始まっている宴に加わるために空いてる所に腰を下ろした。
隣に座るのがキミだと知りながらも…
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