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近くを通った店員を呼び止め、皆のグラスを確認してから自分の分だけ生ビールを注文する。 同じテーブルにいる男たちからは遅れてきた俺へのヤジが飛ぶ。 「よっ!!学年一、いや校内一の遅刻魔!!」やら「やっぱり社長は重役出勤だよ」やら「世界の中心はお前だ」だの、煩い。 学生時代、中3の1年間以外はほぼ毎日遅刻してたけどさ。 今日は急ぎの仕事が入ったから仕方なくだよ。 それなのに、コイツらは面白がって何度も名前を言いやがる。
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