1

3/9
前へ
/35ページ
次へ
そんなことを 考えていたら 「水沢!」 上から言葉がふってきて 急に日が陰った。 「なんだ、雲野(うんの)君か、びっくりしたなぁ、もぅ」 慌てて起きると顔が少し近くなった。 一瞬雨雲が太陽を隠して、日陰ができたのかと思っけど。 全く、雨雲のような奴ね。 「で、なにをしに来たのかな?」 笑顔で言う私。 「なにも」 という雲野君。 じゃぁなんで放課後にこんな人気もない丘の上に来たのよ? と単純に思う。 「んー、これぞスカイブルー」 そう雲野君が言った気がした。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加