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ほてりが冷めて ふと、雲野の方を向く。 西日がさして やけに雲野の髪や目が 透き通って茶色く見える。 男の子なのに とても、綺麗だと思った。 そんな雲野は 私の視線に気づいたようで 私の方を向いた。 目が合う。 すこし、どきっとした。 その「どきっ」っていう気持ちは 驚いたからか、雲野に恋をしたか、そのときはまだ分からなかったと思う。 そして雲野は 「どうしたの?」 と、笑って、 起き上がった。
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