☆ぷろろーぐ☆

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目を開けたときにはあまりにも酷い惨状を目の当たりにして頭がくらくらした。地面が揺れるような感覚に陥り呼吸すら儘ならない。 辺り一面、ただの炭と化したバナナと黒焦げのゴリラで埋まっていたのだ。 これが夢ならどんなに良いことか。しかし現実はただ目の前に横たわる屍として目の前に存在していた。 気が付くと私は込み上げて来るものを抑えきれずに嘔吐した。 それと同時に涙が溢れてくる。 その時の私には泣くことしかできなかった。 きっかけにさえ気付いていればこんな事にはならなかったかもしれない。 今更悔やんでも仕方ないが、私はそれまでの出来事を思い出していた。 一体どうしてこうなってしまったのだろうか。
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