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和は…
本当に、忘れてるの…?
なにも、かも…
「ほら、乗って?」
「何あの子!和也くんの車乗るなんて!!!」
「ぁー。出待ちか…ってか、これ僕の車じゃないんだけどね……ほら、気にしなくていいから」
「…う、…うん」
「お願いします」
運転手さんに、そう言ってすぐに車が動き出した…
「ねぇ…和菜ちゃんは…僕の、何だったの?」
「……何だったの…って……幼馴染、です」
「幼馴染、かぁ…あのね、顔はよく覚えてないんだけど。よく、一緒に遊んでた女の子がいたんだ。もしかしたら、その子、かもね」
多分…
そう…
こんなにも、苦しいんだね。
思い出してもらえないって…
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