ゆきの訪問者
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ゆきの訪問者
ピンポーン。 「は~い」 ガラリと玄関のドアを開けると同時に冷たい風が家の中に滑り込んでくる。 ぶるりと身体を小さく震わせながら訪問者の姿を視線で探すが、そこには誰も居なかった。 「……。…いたず」 いたずらか、と言いかけたところでドアの向こうから一つの影が飛び出してきて彼を勢いよく抱き倒した。 「より~!!」 「ぐぇ…っ!」
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