猫耳少女と逢いに行きました。

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移住のための準備を見届け、俺とパフィは一旦ニャンタル星へと戻る。ニャン島の地下帝国はユーリアの指揮のもと、着々と開発が進められた。 「お父様、お母様、お迎えにあがりました」 「パフィ、大義であったな」 「お父様、お母様、地球に参りましょう」 「民を先に移住させなさい。王族は最後で構わぬ。民の命が優先だ」 「お父様…」 二便、三便とニャンタル星と地球を往復する。 移住に費やした期間は、地球時間で一年半。地球を出発し、すでに二年の時が流れていた。 ニャンタル星はその間も太陽に近付き、星の表面は焼け焦げ、もはや爆発寸前だった。 最終便、国王や王妃、王室関係者を宇宙船に乗せる。この便で脱出しないと命の保障はない。
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