猫耳少女と逢いに行きました。

4/23
前へ
/228ページ
次へ
「さらば、我が星よ…」 王様は宇宙船の窓からニャンタル星に別れを告げる。王妃も名残惜しそうに、涙を溢した。 「王様、ひとつだけお願いがございます」 「一騎殿、そなたの働きには感謝しておる。何でも申すがよい。褒美を与えよう」 「褒美などいりません。お願いがございます。牢獄に残したパレス軍の命をお助け下さい」 「パレス軍だと?パフィを拐った反逆者だぞ」 「もうあれから二年近く経ちます。もう十分反省しているでしょう。パレス軍も同じニャンタル星人、どうか…命だけはお助け下さい」 パフィは俺の言葉に頷く。 「お父様、お母様、パレス軍を猫の姿に変えます。罪を改め、改心しなければ一生魔術は解けず、猫のまま。それならば反逆は起こせません。彼らの命をお助け下さい」
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

325人が本棚に入れています
本棚に追加