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「さらば、我が星よ…」
王様は宇宙船の窓からニャンタル星に別れを告げる。王妃も名残惜しそうに、涙を溢した。
「王様、ひとつだけお願いがございます」
「一騎殿、そなたの働きには感謝しておる。何でも申すがよい。褒美を与えよう」
「褒美などいりません。お願いがございます。牢獄に残したパレス軍の命をお助け下さい」
「パレス軍だと?パフィを拐った反逆者だぞ」
「もうあれから二年近く経ちます。もう十分反省しているでしょう。パレス軍も同じニャンタル星人、どうか…命だけはお助け下さい」
パフィは俺の言葉に頷く。
「お父様、お母様、パレス軍を猫の姿に変えます。罪を改め、改心しなければ一生魔術は解けず、猫のまま。それならば反逆は起こせません。彼らの命をお助け下さい」
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