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「パレス曹長!早く!」
俺は動こうとしない猫を脇に抱え、パフィと共に基地内を走る。
ガラガラと崩れ落ちる建物、太陽の熱放射が容赦なく建物を焦がし、周囲は火の海となる。
誤作動を起こしたドアが、猫を誘導していたパフィの目の前で閉まる。
「パフィー!魔術でドアを開けろ!」
「開かないの。魔術がきかないの。ご主人様、ワタシのことはいいから!猫を連れて早く脱出して!」
閉じたドアは、抉じ開けようとしても開かない。
「パフィを置いて脱出するなんて出来ない!パフィー!!」
腕に抱いていた猫が、突然飛び降りた。
『通気孔を伝い司令塔に行けば、ロックを解除出来る』
「通気孔?」
通気孔は狭く、人間は通ることは出来ない。すでに基地内は火の海。司令塔に行けば、もうここに戻ることは不可能だ。
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