猫耳少女と逢いに行きました。

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「ご主人様、パレス曹長は…」 「司令塔だ。直ぐに戻って来る。ここで待機する」 心配そうに窓から基地を見つめる猫達、俺達の目の前で…激しい爆発が起き、宇宙船は吹き飛んだ。 基地が… 爆発したんだ…。 俺達は宇宙船の中で激しく体を打ち付ける。 『パレス曹長ー!』 『パレス曹長ー!!』 猫達が鳴き叫んだ。 「パレス…」 パフィも涙を流し、崩壊した基地を見つめた。 「ご主人様、出発します」 「パフィ、待て、あれを見ろ…!」 崩れ落ちた基地のコンクリートの上に、毛が焼け焦げた一匹の猫。 「パレス曹長だ!生きていたんだ!」 宇宙船で近付き、猫を船内へと吸い込む。瀕死の状態の猫の周りに、みんなが集まる。 「パレス曹長…」
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