2・研究室とドジコ

5/5
前へ
/32ページ
次へ
瀬織は 「あいつは…」 と言うと携帯を取り出す。 どこかにかけだした。 「…メガネ?アタシ。研究室きたんだけど、アンタ、ドジコに提案書作らせてるの?あなたの趣味全開のアレの件でしょ? …アレは自分で書きなさいよ。。 ドジコは今日は早上がりさせてアタシが連れてく。明日は刃平のバックアップさせるから、いいわね。 …提案書は出来たらモヤシに出してよ。じゃ。」 携帯を切ると、ドジコに 「ドジコ、研究室閉めて。 今からいっしょにあたしんちに帰って、今日は泊まること。」 「いーんですかー!わーい。」 ばたばたとパソコンを切るなどし始めた。 刃平はつぶやいた。 「中学生の僕より子供っぽいかも。」 瀬織が刃平の耳元に囁いた。 「あのコも親兄弟がいないも同然の、孤独な境遇なの。」 「…そうか。寂しいのも無理ないか。」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加