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瀬織は
「あいつは…」
と言うと携帯を取り出す。
どこかにかけだした。
「…メガネ?アタシ。研究室きたんだけど、アンタ、ドジコに提案書作らせてるの?あなたの趣味全開のアレの件でしょ?
…アレは自分で書きなさいよ。。
ドジコは今日は早上がりさせてアタシが連れてく。明日は刃平のバックアップさせるから、いいわね。
…提案書は出来たらモヤシに出してよ。じゃ。」
携帯を切ると、ドジコに
「ドジコ、研究室閉めて。
今からいっしょにあたしんちに帰って、今日は泊まること。」
「いーんですかー!わーい。」
ばたばたとパソコンを切るなどし始めた。
刃平はつぶやいた。
「中学生の僕より子供っぽいかも。」
瀬織が刃平の耳元に囁いた。
「あのコも親兄弟がいないも同然の、孤独な境遇なの。」
「…そうか。寂しいのも無理ないか。」
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