3・ノゾキミッション

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家についた。 家に上がると、まず瀬織がドジコと刃平に指示した。 「ドジコ、お風呂入っちゃって。出たら晩飯作って。 刃平はドジコの後、お風呂入って。 最後にアタシお風呂入るから、刃平はのぞきにくること。」 二人は 「了解」 「了解」 またハモった。 ドジコは何度かこの家に泊まったことがあるらしく、自分専用の着替えまでクローゼットのどこかから出してきた。 ドジコが脱衣所に入る。 瀬織がキッチンで酒ビンをあさりながら、リビングにいる刃平に 「で、アナタはどうなのよ、ドジコはいいコ?」 と聞いてきた。 刃平は 「出来過ぎだよ。 かわいいし、明るいし。 ドジって感じに見えないし。 いささか四つ年上は、痛い気はするけど。 ただなあ、困るんだよな。 あんなに良質物件が身近にいると、自分で彼女を探す気力が失せかねないよ。」 ワインのボトルをぶら下げて瀬織がソファーに座る。 「三つ言っとく。 一つ、あのコがドジるときは、命が左右されるような場面が多いから、テヘ・ペロってわけにはいかないのが欠点。 二つ、あなたが20歳まで修行の片手間に学業しながら、彼女と付き合うヒマがあるかしら。 三つ、このあともまず、ナデシコとも仲良くしてもらわにゃならない。 嫁候補数人と、デートくらいはしなきゃならんでしょう。 てわけで、ますます時間はないから。」 「なんかくやしいな…、 いつか、一人くらい彼女作ってやるう。」 「話しは変わるけど、晩飯後に作戦会議をするから。酒は飲み過ぎないように。」 「姉さんがね。」
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