3・ノゾキミッション

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瀬織はノビている刃平を床に座らせ、背中に膝を当て活をいれた。 「をあ」 まぬけた声を漏らし、刃平が意識を戻す。 瀬織は刃平の頭をなでた。 「狙いは悪くないけど気配が出過ぎ。 さあ晩飯。」 刃平は 「こりゃキツイ。」 とつぶやきながら立った。 晩飯はカツカレーライスとなぜか肉じゃがだった。 ドジコの肉じゃがを、刃平が一口食べる。 「?」 (甘い…お菓子的に甘い!) 恐る恐るカレーライスを食べる。 (甘い!お子様用か!) 瀬織はガツガツいっている。 ドジコが 「どうですか?『ご主人』さま。」 刃平はカレーライスを吹き出しかけた。 「『ご主人さま』も、呼び方としてはどうなんでしょう?ドジコさん。」 瀬織が 「コードネームに、さん、とか、くん、とか敬称は不要よ。 おかわり。」 と、たしなめながら皿をドジコに出した。
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