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瀬織と食後の茶を飲みながら予定の確認をする。
刃平は手帳を眺め
「午後は新宿に向かうはずだよね。」
と確認する。
「そうね、今日の3時のおやつは新宿の研究室で食べることにしてるから。」
また食べるのかよ、と思いながら刃平は瀬織の顔を見た。
「大体、防衛省 技術研究本部 対静侵略研究室 って、何してるんだろ?
僕はな~んにも知らないんだよね。」
瀬織は、ああ、といいながら湯呑みを置いた。
「総勢6名からなる小さい部署で、略称、アシル『A・S・I・L』
(対静侵略研究室=Against Sneaky Invade Laboratory)、
組織の存在自体、一般人には知らされてないけど、
関係省庁の協力を得るために一部の政府人や公務員には知られているわ。」
「いつから出来たん?」
「ちょっと長くなるけど、聞く?つうか、聞けや。」
「そこを手短に。」
刃平は興味はあるが、瀬織が話し出すと長くなることを知っていた。
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