2nd

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聞こうとしても聞ける雰囲気ではない。 「まぁ、二週間後の演習は僕や僕の科の生徒も参加させるので、少し安心しててください。くれぐれも、死人が出ないように。怪我ならばどうにかなりますけど」  カップを傾けながら、六幻さんが言い放つ。 それは入学式の時と同じような、どこか冷たく、背筋まで冷たくなってくるような表情で。  その後の会話は明るい方向に行くはずもなく、聞いてるだけで暗くなるような話題が続く。 主に共同演習までの二週間の日程だけど――睡眠時間を削っても足りないくらいなのだとか。 それでも一日が二十四時間しか無いことに、鐵さんは頭を抱える。
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