28人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「すぐにでも謝ってこい。素直に頭下げれば退学にはならないだろうし――――」
「悠木!ここに居たのね!」
言葉に振り返ると、そこに立っていたのは自称美原由香ファンクラブの部長である柏原清美。
その言葉の通り、彼女は特に美原由香と親しく、殆どの時には一緒に居る。
「ちょっと顔貸しなさい!」
柏原は僕の右腕を掴むと引っ張っていく。
「あ!おい柏原!」
宮下が止めようとするも、
「こいつの処罰は由香が決めるわ!邪魔しないで!」
結局、僕は柏原に引き摺られて、少し進んだ先の教室に連れ込まれた。
そこに居たのは美原由香1人だけだった。
最初のコメントを投稿しよう!