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「それじゃあ、この無礼極まりない男、煮るなり焼くなり殺すなり、好きなようにして。」
柏原が笑顔でそう言うと僕を突き飛ばす。
「うん、それじゃあそうする……」
美原はか細い声でそう言うと、一歩僕へ近づいた。
既に僕は死刑宣告でもされるかのように戦々恐々である。
「昨日は……ごめん。」
最低限、人間としての体面くらいのつもりで謝る僕に、美原は首を振った。
「いいえ、謝る必要なんかないです。」
「……そっか…」
ため息を吐くと、一度深く深呼吸して覚悟を決める。
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