歪愛…SIDE-A

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「……何だよ?」 「…お前、少し丸くなったか?」 「は?……脳みそが蕩け始めたか…それとも腐り始めたか……はたまた八丁味噌と脳みそを間違えて入れてきたか?」 「いや、お前の毒舌ってそんなに優しかったかなってさ…」  ああ、こいつなんか気色悪い。 「ああ、おまえなんか気色悪い。」 「地の文で言ったことをもう一回口に出しやがった!?」 「うるせぇなぁ……少しは口を斬り落すって考えに至れよ。」 「至れねぇよ!なにその斬新な沈黙方法。」 「斬新って言うよりは斬口だけどな。」 「……悪い、前言撤回する。お前の毒舌及び罵詈雑言は治っていない。」  宮下がため息を吐いたとき、突然自分の体が誰かに乗っ取られたような虚無感が襲った……ああ、これは…あれだな… 「………ごめん、今日フケる。」
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