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10分後…
俺がタバコを吸いながら待っていたら、中から溢れる魔力が減った
…妙だな…吸収した訳でも無し…かといって魔力抑えるような魔法も掛けてない…どういうこった?
葵
「ふふっ…お兄様…やはり私は神に…いえ…邪神に愛された存在のようですよ」
…アイツの頭って大丈夫なんだろうか…
なんて無意識に心配していると、魔武器庫の中から葵が歩いて出てきた
その両手には二本の斬馬刀が握られ、そして葵を取り巻くように、生きているかのような黒い魔力が溢れていた
紅
「うーわ…お前厨二極めんなよ…引くわー…」
葵
「ブーメラン乙」
ぶっ殺すぞ
紅
「つーか斬馬刀とは…お前この世界の生き物のサイズ考えて選んだか?そりゃここじゃぁ殲滅用武器っつっても過言じゃねぇぞ?」
一振りでどんだけ殺すつもりなんだよ
因みに一応説明しておくとだな
斬馬刀ってぇのは、かなり長い刀の事
目的としては読んで字のごとく、馬に乗ってる人間を馬ごと斬る為に作られた刀の事な
まぁ厨二病の諸君なら知ってるだろうが
葵
「いいんです。こんな世界に来たんですから、それに…」
葵は斬馬刀を鞘に収め、俺の前に跪く
そして深々と頭を下げた
葵
「私は私の欲望を解放しますとも。お兄様以外、誰も私を止められませんよ。私を道具としてお使いください、お兄様…いえ、魔王様」
紅
「狂犬め。だがそれでいい。俺の手足となり、力を尽くせ」
葵
「仰せのままに…」
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