強化

15/21
前へ
/513ページ
次へ
数秒後… ホノカ 「…あへぇ…」 早っ!? え、てかダメ、女の子がしちゃいけない顔してます 顔は涙と汗と鼻水でぐちゃぐちゃ、どこを見ているかわからない目線…極め付けは半開きの口からだらしなく垂れる舌と涎… そんなホノカさんを見て、部下達の緊張感がさらに強まるのを感じました あの奥では何が起きているんでしょうか… シエル 「アリアナ…ボク達…無事で済むのかな…?」 私はホノカさんの様子を確認していると、シエルが私の手を握ってきました アリアナ 「…大丈夫ですよ…奥にいるのはマスターです…あの方は…大丈夫です…」 そう言って、シエルの不安を取り除こうとしましたが…どうでしょうか… 紅 「…待たせたな」 その声が聞こえた途端、食堂にいる全員の背筋が伸び、緊張感が最高に達しました 紅 「…?何故お前たちはそんなにキッチリしてんだ?もっと騒げばいいものを…」 無理です できるのはマスターより強い者か真性のバカです 紅 「まぁいいか…おいホノカ、ちと手伝…うわ、なんでアヘ顔してんだよコイツ」 マスターの所為です 紅 「んじゃ俺一人でやるか…」 マスターはそう言って、また厨房の奥へと入っていきました そしてまた出てきた時には、私達の顔はだらしなく緩み、緊張感からの解放で、涙が止まりません 紅 「いやぁ…まさかA5ランクの牛肉が50kgも手に入るとは…本来の味と調理した時の味と匂いを楽しむために、刺身と炭火で焼いてみた。一人一人の量は少ないが…味わってくれ」
/513ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2789人が本棚に入れています
本棚に追加