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突然、ルルは声のトーンを落として話し掛けてきた
紅
「大丈夫とは?」
ルル
『お前の中の声じゃ…よく耐えられるな…こんなの…常人じゃ…」
あぁ…あの事か…
紅
「力を得た代償だ。いつか全て黙らせてやるさ」
ルル
『そう…か…ならば良い。もし耐えられなくなったらワシ言え。ワシなら体内から対応出来るからな』
紅
「…あんがとよ。さて…そろそろ行こうか」
そう言って俺はそのまま、皆の所に戻り始める
ルル
『あぁもう一つ』
紅
「なん…んんっ!?」
突然、ルルは片腕だけ上半身に戻り、俺にキスをした
そしてまた腕に戻る
ルル
『にししっ!我慢できんくなったわ!』
紅
「不意打ちかよ…可愛い奴め…」
こいつも寂しかったんだろう
これくらいなら、許してやるさ
俺たちが戻ると、残っていたメンバー全員が準備を終え、いつでも出撃できる状態だった
紅
「テメェらァ!!準備はいいなァ!!鉄槌とかいう腐った雑魚共を皆殺しにすんぞォォォオオオ!!!!」
部下達
「「「「ウォォォオオオオオオ!!!」」」」
士気は上々
俺のコンディションも完璧
紅
「アリアナ、シエル、戦闘態勢。フレキシブル、46cm三連装砲」
アリアナ シエル フレキシブル
「「「「ヤー」」」」
俺の言葉を聞いた魔武器たちはそれぞれの形に変化する
アリアナとシエルは大剣、そしてフレキシブルは、かつて戦艦大和が装備していた超大型主砲へ
重くないかって?
全然
重さは元々感じないし、ルルに持たせてるが、元々俺の一部だ
ルルも重さを感じない
ミーティ○みたいになってるけど問題なし
あえて言うなら魔力消費が心配
紅
「よし、まずは報告された場所から200mの地点に転移する。俺が砲撃を開始したら…突撃だ。相手も手練れだ、油断するな。ヤバくなったらさがれよ」
俺は転移魔法を起動しながら命令を下す
そして俺たちは人間界へと転移した
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