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庭が全部見えたところで
もう一度庭を見渡すと
『コスモス畑』のようになっている一角が見えた
うわぁ~……
これを描いて欲しかったんだ…
スゲー綺麗
コレに霧が出てたら
最高のシチュエーションだ
まだ花は何個かしか咲いていないが…
一瞬、高原にいるような気分になった
「入れよ…」
ドアを開けて待つ慎吾
「あ…いいよ…このまま庭に行く…」
吸い込まれるみたいに
コスモス畑に近づくと真ん中だけ
ぽっかり空いている
小さな立て札に
『秋桜』…あきざくら?
これでコスモスって読むんだ
知らなかった
んーー…
昔の歌でそんなのあったような…
空間に入り
そこにイーゼルを出して脚を伸ばす
椅子は置けないから、立ったままでいいや
頭の中で構図を考えながら
夢中で準備をする
早く描きたい
ウズウズしてきた
どの向きがいいかな?
コスモスに囲まれて、幻想的な気分…
不思議な空間
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