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学校から薄暗い我が家に帰る… ……? なんだ? オヤジが小綺麗になっている 慎吾と顔を見合わせる ……不思議だ 「どーしたんだ?」 「作品が売れたぜぃ!」 ぜぃ!…って 「すごいじゃないですか!!」 「だから、小遣い…ほら」 1万ずつ貰った 「今夜は寿司だぞ」 オヤジが出前の特上寿司を頼んで ビールで乾杯 「いいのか?」 真面目な慎吾が 泡を見つめ俺に確認をとる 「家の中で酒飲んで 補導されるか?」 「だな…」 「じゃ…オヤジさんおめでとうございまーす!!」 乾杯!!! グビーーーッ 一気にグラスを煽る慎吾に腰をぬかした ちょ…ペース早くね? 大丈夫かよ? 「旨い!」 慎吾が超嬉しそうな顔をした あ…慎吾の笑顔っていいな 俺、マジで惚れたらどうしよう ………とかくだらない事を考えた ビールをどんどん流し込む慎吾 驚いたー 酒強いんだ… オヤジが先に潰れた 「メイ、スゲーな芸術家って!」 お前の飲みっぷりの方がスゲーよ…と思いつつ 「あの作品を 買う気になった奴の方がスゲーだろ? ……どんだけセンスないんだか」 床で転がってる眠るオヤジ…… ……赤い顔して幸せそう 「………。」 オヤジ…… とりあえず ……よかったじゃん?
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