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｢………？｣
なんで？
なんで……笑ってるの？
なんで……
何ひとつ
オレを責めたりしないんだ？
『一体、どこで何をしていたの？！』
『どれだけ心配したと思ってるの？！』
『もっとマシな生き方出来ないの？！』
小言のオンパレードで
説教を覚悟していたから
…………逆に拍子抜け
窓の外では
メイが優君を容赦なく倒す姿が見えた
昨日も会ったかの様に
普通に笑いながら
普通の話題を話す奥さん…
………でも………
｢……ｽﾐﾏｾﾝ｣
そんな奥さんの普通の態度が……
どれだけ
オレを心配してくれていたのか……
逆に痛いほど伝わってきた
情けねーな……
今まで何してたんだよ！
こんだけ心配かけて……
こんだけ世話になって……
こんだけ愛情を注いでもらって……
オレの口から出たのは
消え入りそうな
『ｽﾐﾏｾﾝ』
なんだよソレ？！
奥さんに対して
あまりな自分の態度に呆れる
『慎吾、情けないな…』
お父さんの声が聞こえた
前も聞こえた気がしたから
オレなりに必死に自立しよう
……って頑張ってきた
でも…
それは間違えだったんだ…
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