不器用な二人

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双胎輸血症候群も疑われている新藤さんの場合、
ＮＩＣＵとの連携も有って、バタバタとする。
エコーもＮＳＴも有って新藤さんはゆっくり休む時間も無ければ
次々と襲いかかる不安材料にきっと胸は押しつぶされそうだろう。

「フォローよろしくお願いします。」

渓人のフォローとは、きっと内面の事。
今の状況を全部きちんと説明するのは無理かも知れないけど、
話し相手になってあげて、
少しでも…気持ちが軽くなるように持って行ってほしいと言う一言だと思う。

いっつも家で、
「俺らなんてさ…さして話している間もないから、
きっと恨まれてるんだろうな…」って苦笑いしてる。

毎日毎日…忙しいから、一人一人に向き合っている時間がもう少し欲しいって
いつもぼやいている。

渓人は、腹腔鏡のオペを得意としているので、
内膜症とかのオペも他の先生よりも多くやっているし、
どんどんと後輩を育てていく立場になりつつあるから、
そっちの仕事も忙しい。