ー 壱 ー

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じゃあ、次だ 「何で、か。分かる?」 「……邪魔だったから?」 これでさっきの言葉の不自然さは粗方分かった 待てどもそれ以上の答えは出てきそうに無いから、この際、気になっていた違和感を一気に切り込んでみようか 「此処は完全に月島とは無縁。いつまでも虚勢を張ってないで良いから、さっさと子供らしさみせれば?」 きょとん、とした伊織は首を傾げて俺を見上げている 「あと良くこれだけも会ったばかりの人間に探られて嫌な顔一つしないね?」 敵で無いと認識して軟化した態度だけど引っ掛かりを覚える 殺されかけても、裏切られても 何故、怯えとか悲しいとか……感情が見えないのだろう? *
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