マスターだけど愛さえあれば関係無いよねっ!

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◇ 「とりあえず国王に事情を説明しようぜ?父親なんだからそれくらい出来るだろ」 これほどアキラが頼もしいと思った事は無い、俺はそう思った。 国王の所に俺とアキラは転移し、いつもの仮面と黒ローブを纏った。 「国王、頼みがあるんだけど」 アキラが着いてすぐに口を開き、その隣に居る女の子に俺は「ゲッ!?」と言うのを抑えられなかった。 しかし女の子は気づいていない、アキラは国王の耳元で事を話す。 すると国王は小さく頷き、女の子に言った。 「わ、悪いなメルカ、恭介君は今他国で修行中なん「嘘ですね、ついさっきまで恭介の匂いがしなかったのに今はします、ですよね? 恭 介 さ ん ?」 俺は本気で床を蹴り、半壊したが関係ない、窓から飛び降りようと手をかけようとした瞬間。 「あはっ?」 後ろから掴まれ、俺は窓の角に顔面をぶつけ、仮面は壊れて二つに割れた。 「メ、メルカ…、げ、元気そうだな…」 「恭介さんこそ、それで…何で逃げるの?」 「ヒッ!?」 「今日はいーっぱいお喋りしましょ?」 「絶対にイ「え?」…し、しよ…う…ね」 「クサナギの言葉が変になってる!?」 「それに…何で仮面なんて被ってたの?もしかして私へのサプライズ!?突然現れて私を驚かせる為?嬉しい!…でも…逃げるなんて酷いな」 ケタケタと笑みを浮かべてゆっくりと恭介に身を預ける様にして抱きつき、手が首元に来た所で止めた。 「罰として私と今日一緒に寝ること、いいわね?」 ゆっくりと手を首に回し、抱きついた姿勢になる 「いや…流石にそれは…「いいよね!ありがとう!大好きよ恭介さん!なんてたって貴方は私の大事な大事な…」 ぎゅーっと抱きしめられ、メルカは俺の耳元で小さく呟いた。 私の愛する【物】なんだから。と…
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