ヤンデレ、それは歪んだ愛

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「ぷはっ!」 黒い布を引きちぎり、周りを確認すると。 「ガルバさん!?それに…アーサー!?」 「悪いな恭介、ただ通りかかっただけだ」 「私は剣の訓練だ」 屋根の上を飛び、ガルバとアーサーは空を駆ける。 「なんで…」 「サタンの空間魔法で少し覗いていたんだ」 アーサーが喋り、ガルバが小さく頷く。 「あの女の事だ、またマスターを監禁しようとでも考えていたんだろうからな」 「俺を助けに?」 「それ以外に何がある、マスターはバカなのか?アホなのか?クズなのか?」 「そこまで言う必要ねぇだろ…」 「まぁ恭介を助けたいのは全員一緒だ、今は俺らに誘拐されてろ」 「…あぁ、そうしておく」 ◇ 「恭介さんを…あの女…!殺す!「おっと、少し待ってくれないかな?」…誰でしょうか?」 「俺はアキラ、んでこっちが勇者」 「あのさアキラ?僕って勇者じゃなくて神崎 裕翔って言う名前があるんだけど…」 「知らないです、話しかけないで下さい」 「待った待った、…ほら勇者行けよ」 「気が乗らないなぁ…もぅ…」 勇者はメルカに近づき、笑顔で手を差し伸べた。 「良かったら僕とお茶でもどう?きっと…「黙れクズ、変態、う○こ、この(ピーーーーー)野郎、ではまた二度と会いませんけど、さよなら」 メルカは転移して消え、その場にいた勇者は硬直したまま動かない。 「やっぱ無理か…、うん、無理だよな」 「ならさせないでよ!凄く惨めじゃないか!(ピーーーーー)まで言われたらもう死にたくなるよ!」 「はっはっはっ」 「はっはっはぁ!?アキラは僕の心がどうなってもいいの!?」 「うん」 「即答!?」 「悪いな、俺達は最善を尽くした」 「最善どころか苦肉の策だよ!意味わかんないし!」 「さて、次の作戦を考えるぞ」 「もう嫌だ…」
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