4590人が本棚に入れています
本棚に追加
◇
「やぁ魔皇帝、生きてたんだね」
「勝手に殺すなよ国王」
国王は内心ホッとした様子だった。
「そういえば君に頼みがあって今日は呼んだんだ」
「またか…」
「今回は楽な仕事だよ、もうそろそろ夏休みなんだろう?」
「そういやそうだな…」
最近暑くなって来たし、そろそろ冷房とか必要になるな…
「それで頼みはこれだ」
国王は俺の手に一枚のチケットを握らせる。
「これは…、いいのか?」
「いいよ、どうせ行かないし行けないからね」
「ならありがたく、人数は大丈夫なのか?」
「国王の特権で何とかしておくさ」
「職権乱用じゃないのか?」
「お金を払ってでもかい?それにそのチケットのお金は君のギルドカードから取った物だからね」
「最低だな」
「そういう反応を楽しむのも悪くないと思ってね」
最初のコメントを投稿しよう!