海、それは無限の自由(フリーダム)

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◇ 「遅いな」 「まぁ色々あるんだろう、と言うか…」 「どうしたんだ?」 「あいつ潰していいか?」 ルシファーの指差したのは旅館まで荷物を運び、水着に着替えている勇者がビーチの女性を既に攻略している姿だった。 「どうせ勇者はキャッキャッウフフするだけだ、気にすんな」 「恭介、それは負け惜しみにならな…悪かった!悪かったから降ろしてくれ!投げないでくれ!」 俺はルシファーを持ち上げ、海の方に持っていく。 「自力で泳いで帰って来い!」 俺は思いっきり沖の方にルシファーを投げ、遠い所でドボーンと聞こえた。 「さて、…「何だ、まだ女性陣は来てないのか?」 「お、俺には刺激が強すぎる…ゴフッ」 ブーメランパンツを穿いたガルバさん、普段は作業服だから見えなかったけど…、かなりのガチムチだ、ボディービルダーにでもなれるんじゃないか? てかアキラは…、一言で言うなら血管が決壊寸前だな、血海が出来そうなくらいに。 「遅いな…「待たせたな」おっ、来た…「ガファゥ!?」アキラは放置するか」 先ず現れたのは白ビキニ姿のアーサー、サタンと比べると可哀想な所も少なからずあるが貧○好きには堪らないだろう、と思えるくらいに似合っている。 「早く行こっ!ツカサ!」 「あっ待って!日焼け止め塗らないと…」 次に出てきたのはサタンとツカサ、二人とも何故かスク水で、アキラが血海を作った一番の要因だと思われる。 「どうお兄ちゃん?欲情する?」 「しないから安心しろ」 レイラは水色のモノキニ、前からはワンピースに見え、後ろからはビキニに見える、アーサーよりは膨らんでいるので見栄えはいいと思う。 最後に出て来たのはルカに背中を押されるセリア ルカはワンピース型の水着、全体的な色はオレンジ、その間に白いラインが入っている。 セリアは子供っぽくも可愛らしいフリフリのついた水玉模様の水着。セリアは倒れているアキラに近寄る。 「あ、あのさ」 「ゴフッ…、ど、どうしたんだ?」 「に、似合ってる…かな?」 顔を赤らめて言い、アキラはじーっと水着を眺める。 「似合ってるんじゃないか?少なからず俺はそう思う」 アキラがそう言うとセリアはパァッと表情を明るくし、ニコニコしながら海で遊んでいるサタン達の方に駆け出した。
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