海、それは無限の自由(フリーダム)

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「納得行かない!何故私が負けなのだ!」 「審判がルールだ、従いなさい」 剣を持たないアーサーになら強気で行ける、アーサーはギリギリと歯を食いしばって俺を睨む。 いや、やっぱり怖いな… 「あのさクサナギ」 「ん?どうしたツカサ」 「次の試合するから早く退けってさ」 ◇ 「次はルシファー、レイラペアVS勇者、セリアペアか」 「恭介ー!頑張るから見ていてくれよー!(チッ、小娘さえいなければ…)」 「お兄ちゃ~ん!応援してね~!(クソッ、こいつさえいなければ…)」 「なんか凄く険悪なムードだな」 「仕方ないよ」 俺とツカサは他人事の様に呟き、アーサーとメルカペアの二の舞にならない事を静かに祈った。 「頑張りましょうね!」ニコッ 「(ゾクッ!)…ぁ…、え、えぇ…」 セリアはぎこちない愛想笑いを浮かべ、助けを求める様な目で俺を見たが。 (ジャンケンだから俺には何も言えない、まぁ可哀想だから後でアキラと二人きりになれるように取り計らってやるよ」 (…本当ね?) (ここで嘘だったら最初から目を合わす事は無い) セリアは、ぐっ、と拳を握り、コートの上に立った。 「クソリア充がッ!」 「ちょ、意味わかnゴベシッ!?」
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