勇者当番になった転生者【チート】

海、それは無限の自由（フリーダム）

「マスター！」

三人に色々言われていると海の方からサタンの声が聞こえた。

アキラは目を開いて必死に鼻を抑えるが真っ赤な想いは留まる事を知らない。

後ろを振り向くと無邪気な笑顔で手を振るサタン、ビーチボールを胸の位置で抱えるルカ、振り向いた瞬間、豪快に水の中に転けたツカサ。

和む…。

「一緒に遊ぼう！」

「いいぞ」

それから砂のお城を作ったり、水の魔法を応用したスライダーで遊んだり、とりあえず日が落ちるまで遊び尽くした。

◇

「あのさ、良い加減帰ろうぜ？」

「もうこんな時間か…、すまない嬉しくてついついやってしまった」

夕焼けの海でまだ泳いでいたルシファーを迎え、俺達は旅館の方に向かった。