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旅館に到着し、各自荷物を持って部屋へ。
「おぉ、結構広いな…」
旅館は貸切なので一人一部屋使える様になっている。
まぁ、別に一人じゃなくてもいいんだが。
「とりあえず風呂に行くか…塩焼け痛いし」
因みに海パンにTシャツ姿なのであきらかに変だ。
「クサナギ~、風呂に行こうぜ~」
「今から行く所だ」
丁度良くアキラが俺を呼び、着替えを持って部屋を出た。
◇
「むぅ…どうするべきか…」
「レイラお姉ちゃん何してるの?」
「ん?お兄ちゃんを落とすには何色がいいかなぁ、ってサタンは何色が良いと思う?」
「私は両方着けて無いよ?堅苦しいし、マスターは全く知らないみたいだけど」
「ノーブラノーパン…、それもアリかな?ツカサはどう思う?」
「えぇ?どうでもいいんだけど…、無難に黒でいいんじゃないかな?」
ツカサは全く興味が無いみたいで家から持参した歴史本を読んでいる。
「ツカサって好きな人とか居ないの?」
「…年齢=彼氏いない歴ですけど何か?」
「開き直らないでよ、悪かったから」
「気になるのは居るけどね」
バッ!と二人がツカサに近寄り、誰!?と顔の近くで言う。
「い、いや…気になるって言っても…その…恋愛とかじゃないから」
「だったら何なの?」
レイラはぐいぐいと顔を近づけて言う、レイラは両手でレイラの顔を押し返す。
「頼りにしてもいいとか、この人なら任せれる、とかそんな感じ」
「その人は…!?」
サタンが恐る恐る訊いて来る、ツカサはゆっくり答えた。
「ル、ルシファーだけど…「ルシファー!?あの単細胞の何処がいいの!?」…いや、別に好きじゃないし…」
「…何してるんだお前達は」
ビクッと全員が肩を震わせる、三人の真後ろには腕を組んだ…
アーサーが立って居た。
「良かった…」
「驚かせないでよアーちゃん!」
「びっくりした…!」
「気になるから聞いただけなのだが…「アーちゃんは好きな人とか居るの?」好きな人?」
アーサーは顎を抑えて考え出す。
「うむ…、好きな人と言われたら居ないが一緒に居て欲しいと人と言われたらマスター以外には思いつかんな」
「す、好きじゃないの?」
「私は一緒に居て欲しい奴を言ったまでだ、暇潰しとストレス発散が出来るからな」
三人は瞬時に意味を理解し、苦笑いを浮かべるとレイラの下着選びが再開した。
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