海、それは無限の自由(フリーダム)

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◇ 「良い湯だったな」 「殆どサウナだったけどな、お陰で頭がクラクラする…」 「僕は余裕だよ」 アキラは勇者の肩を借りて歩く。 「いや、神崎の体がおかしいとしか思えない」 風呂の途中で参加して来た勇者達と適当に会話しているとアキラがハッとして俺を見た。 「あのさ、悪いけど頼みがあるんだ…」 「嫌だ」 「まだ何も言ってねぇのに!?」 「どうしたんだいアキラ、相談なら僕にも…」 アキラは勇者を手で制し、申し訳なさそうに言った。 「いや、神崎には出来ないと思うんだ」 「ほぅ、俺にしか出来ないと?」ドヤァ 「ムカつく(笑)…まぁ頼みって言うのはさ、ちょっと試したい技があるから見てもらえないかなぁ~、ってさ」 「遠回しに相手になれと?今は嫌だぞ、折角風呂入ってスッキリしたんだから」 「なら明日でもいいか?」 「明日なら構わない」 俺はアキラに言うとグッと拳を握り、勇者は頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。 「とりあえず飯だ、ルシファー達も待ってるだろうしな」
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