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◇
「や、やめろ…俺の目にミカンを……はっ!?ゆ、夢か」
頭がミカンの人に追いかけられる夢を見た、感想?当然怖かったに決まってるだろ。
ふにっ
ん?
ふにっ、ふにっ
何だこれは、手では無く二の腕に当たるんだが…
俺は恐る恐る横を向いて見た。
そこには…、ミカンの絵がプリントされたパジャマを着たレイラが眠っていました。
「そういや添い寝だったか…」
「うぅーん」
起き上がろうとしていた俺の方にぶつかったレイラは俺に覆い被さる。
非常にマズイかも知れない。
「ん…あれ?お兄ちゃん?…目覚めのキス~」
顔は目と鼻の近くなので止める時間は無い、俺がちょ、待って、と言いかけた瞬間。
「臭ッ!?」
一瞬でレイラは体をしゃちこほこのように反り返り、反対方向に倒れた。
因みに俺は。
「く、臭い…!?そ、そうか、ご、こめんな…」ズーン
「ち、違うのお兄ちゃん!決して臭いって意味じゃなくて、その…」
「いいよレイラ、…ブレスケアしてくる…」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!?そっちはベランダだよ!?」
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