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「誰も見た事が無い…か」
俺は学園の庭を一人で歩きながら考えていた。
あれから一般の生徒から執行委員会について聞いてはいるが噂や妄想ばかりの返答だった。
「一体なんなんだ…「キャッ」わ、悪い、大丈夫か?」
考えていたら前に来ていた金髪セミロングの女子生徒にぶつかってしまった。俺は手を差し伸べ、立ち上がらせる。
「怪我は無いか?悪かった、俺の不注意だ」
「…見つけた「は?」
次の瞬間、女の子は袖口から小型のナイフを取り出し、俺の喉元を狙って突き刺して来る。
「お前が執行委員会か?」
俺は転移で後ろに回り込み、逆にナイフを奪い取って女の子の喉元に突きつける。
「…くっ」
「いいから知ってる事を全部話せ、殺しに来たのは許してやる」
「…離せッ!」
女の子の身体から炎が噴き出し、俺は咄嗟に離れる。
「身体から炎?…ッ!?」
「俺が相手してやるよ…、ちょっと周りを巻き込むけどなァ!」
青髪の男子生徒は一瞬で魔法陣を組み立て、魔法陣の中からある生き物を召喚した。
「何で…たかが学生に神狼フェンリルが召喚出来るんだ…!?」
全長5mは超えた狼が魔法陣の中から現れ、青髪の男子生徒は金髪の女子生徒を連れて消えた。
「くそっ」
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