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フェンリルは牙を剥き出しにして唸る、周りの生徒達に被害が出ない様に俺とフェンリルを結界で囲む。
「何の騒ぎですか!…え!?」
「おいおい、何なんだよコレ…」
「お前らも逃げた方がいいぞ、相手は神狼だ」
フェンリルは突然咆哮を上げ、その音波で結界にヒビが入る。
「え?マジかよ…」
次の瞬間、結界は粉々になり、俺は耳がキーンとする。
「耳が痛い…「グルァァァ!」邪魔だっつの「ギャウン!?」
フェンリルの顔面を蹴り飛ばし、回転しながら建物に突っ込んだ。
「アキラ、コイツの相手は任せる、さっきの奴らを追いかける」
「俺もそうしようと思ってた所だ、動物は好きだからペットにしようと思うけどいいか?」
「使い魔にするつもりなら術者以上の魔力と実力が必要だぞ」
手をパキパキと鳴らし、アキラは瓦礫から顔を出したフェンリルの前に立つ。
「わかった、要するにボコればいいんだよな?」
この時俺は思った、多分アキラは…
俺と同じ伝説級の使い魔が欲しいんだろうな(アキラ曰くゼウスは嫁候補なので使い魔としては見ていない)
「じゃあ頼むぞ、出来るだけ被害は抑えろよ」
俺はそう言い残すと転移した。
「さぁて、俺のペットになれよ犬」
「グルルルル!」
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